中国、西晋の著作郎・陳寿が残した「三国志」の中にある「魏志倭人伝」については、江戸時代から正邪の論争が続いてきた。しかし、2016年に出版された木佐敬久氏の長年の精密な研究に基づく『かくも明解な魏志倭人伝』により、ことごとくこの疑問が解消された。そして、木佐氏の著書にインスパイアされた著者が、それを日本最古の歴史書「古事記」と整合的に創作し、古代小説の形で雄大な歴史ロマンとして執筆した。卑弥呼の死の真相から、神武東征の謎まで、コロナ時代の現代日本人の民族性や価値観のルーツを、この小説で知ることができるだろう。

著者について
溝口税理士事務所所長、株式会社ジャムスタジオ代表取締役社長、としま未来文化財団評議員、在京三戸会会長、池袋の路面電車とまちづくりの会会長を務める。 著書に『文化によるまちづくりで財政赤字が消えた』『財政支出ゼロで220億円の新庁舎を建てる』めるくまーる刊、『阿修羅の戦い、菩薩のこころ』徳間書店刊。