ボスは北方の細密技法を用いながらリアリズムを超え、とびきりシュールな世界を描きました。その作品をダリやピカソなどシュールレアリズムや現代画家たちが賞賛します。難解なボスの作品のなかでも、最高傑作にして最大の問題作、《快楽の園》(1490-1500年)のスペクタクルな世界を紹介しましょう。

文=田中久美子 取材協力=春燈社
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